2008.08.25 Mon
読書感想文:「施設の子どもたち -集団養護の理論と実際-」を読んだ2
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読書感想文:「施設の子どもたち -集団養護の理論と実際-」を読んだ引用文
page131
施設集団はややもすると、問題を起こした児童を疎外したり、非難したりする傾向があるが、そのことは児童を利己的な存在に追いやるとともに自分が施設に入所していることを否定的に捉えはじめ、ますます集団意識がめばえなくなってしまう結果となる。そういった結果を生み出さないためにも、養護の方法に、個と集団との統一的なものを打ちこまれなければならない。
page136
しかし、イスラエルのキブツにおいては、乳幼児が母親からひき離されて専門の「母親代理者」によって集団養育されているが「この複数のマザーリングは、幼児期の発達様式にいくらかの小さな一時的困難と影響を与えるにも関わらず、人格発達と性格構造にあたる有害な影響を与えない」とラビン(A,L,Rabin)が報告している。
すなわち、このことはジョン・ボウルビーやロレッタ・ベンダーの述べている「幼児期において愛情ある人と同一化過程を通して価値体系を学習し、自らの中に取り入れ、人格を形成する」という理論に対して、キブツでは ”集団への同一化過程”を通して、その価値体系を取り入れさせることに成功している。
p137
「キブツの子どもは、仲間グループによって発達させられた価値を取り入れる。
もしそうだとしたら、彼は特に安全な情緒的環境の中で成長することになる。彼の行動を外部的にコントロールする仲間たちにとり巻かれているのだが、このコントロールは彼の内面化された優勢な超自我の力を調和する。
したがって、この集団文化は阻害された子どものための集団心理療法に類似した場面を生起させる」
もちろん、キブツと施設とを同じ尺度で捉えることは許されないであろうが、”母親への同一化過程”を施設における集団を優位に活用させることにより、”集団への同一化過程”へと移行せしめることは不可能ではないと考えられる。
| 養護施設にいる間の問題 | 23:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑




























