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「骸骨ビルの庭(上・下)」を読んで思う子育てと作物作りの関係

気になる本のCLIP09

骸骨ビルの庭(上)骸骨ビルの庭(上)
(2009/06/23)
宮本 輝

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骸骨ビルの庭(下)骸骨ビルの庭(下)
(2009/06/23)
宮本 輝

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 Mariaが本を貸してくれたので、この不思議な印象の世界の話を読み始めた・・・。


 不思議な感慨を覚える内容だ

 これ程畑を耕し野菜を植えるシーンばかりの話も珍しいと、心から思った。本当はもっとこの骸骨ビルの名の由来やら、地の利権がらみの立ち退き問題や、戦後このビルに集まってきた子ども達の過去やら、戦争孤児・浮浪児の問題について語られているのだが、それよりも個人的に印象に残るのが、とにかく登場人物である元孤児たちが、2人の大人の男性により、育てられてきた回顧録の、分からなさ加減だった。わたしはほぼ、この本の内容が理解出来てない事は理解できた。

 その子どもたちのエピソードには、それぞれ必ずといっていいほどの話が出てくるように感じた。畑の管理のしかた、乾いた地を肥沃な地にする工夫、子ども達が作物の害虫駆除をしたり、雨風から作物を守ったり、それぞれの元孤児の言葉を通して延々と語られてゆく・・・。

 施設では草むしりばかり

 結局この本で、わたしは何が判ったのか判らなかったのか今も判らない。でも、戦災孤児と戦争孤児は違うと主人公が言っていたり、遺棄された子どもと親を空襲で亡くした子とは、明らかに違う心理があるという事が言外に表現されていたり、ところどころ心に残るところはあった。

 最も印象深いのは、孤児のままでは就職したり進学したりする際、何かとカベになるとの理由で、この話の中心人物である男性が彼ら孤児を養子にした姿勢は、わたしの目には、自分自身が孤児たちの未来の為に、彼らが成長するまでの肥沃な?地になろうとしているようにも見えた。
 
 地と親は少し似てる

 この話を読んでいると、作物を育てる為の土壌作りと、子どもが育つ為の親とがいつも平行状態で語られているような印象を受けた。わたしが施設を出たばかりの頃に欲しくても得られなかったもの、カベを超えられなかったことなどを、少し考えてしまった・・・。

 子ども達は大人になっても、野菜が育つ為の土壌づくりについて実践を通してかなり詳しくなっている。きっと自分で意識できないにしろ、作物は乾いて荒れて痛んだ土地では実りに結びつかないという事に気づいてゆくのではないかと勝手ながら思った。

 施設で、わたし達は草むしりばかり教えられてきたのに、花や野菜を育てる事は習ってこなかった。自慢じゃないけど、どんなに枯れない観葉植物もすぐに枯らす女だ。




 何も世話しなくとも花も植物も勝手に育ち、勝手に枯れてゆくと思っていた。耕そう、肥沃な土地にしよう、などと考えた事もなかった。害虫を駆除し、倒れそうになったら添え木をするとか、考えた事もなかった。


 アジアンタムを知ってる方は、何故寒冷地でゲンキに育ってる?と驚かれたり、逆に痛々しく感じたり・・・ど根性と感じたり、される事でしょう凹


 

 意味の分からない本だと思ったが、それなりに何か、感じたようにも思うので、とりあえず文を残しておく。たぶん、この本は、人によって又違う印象を持ちそうな、なかなか奥深いのかもしれない小説だった。 

| 気になる本のCLIP09 | 22時35分 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

あなたの言葉が大好きだよ

 Maria、

 どんなにいい土でも、全ての植物が正しく育つわけではない。だけど、乾ききった土では、全ての植物が育たないの。

 本当にそうだと思う、生々しい話だと今なら思う。全ての子に養い親の気持ちが通じるわけじゃないからね。だからあえて、結論を全ての読者の心に、考えさせる為のメッセージのように思う。

 ・・・それはそうと。

 簡単に枯れないアジアンタムを枯らした結果、庭に捨て、しかも埋葬したのに、勝手に生えてきた写真を二枚UPしたよ。

 昨日電話で話しているうちに、今更庭から死んだはずの観葉植物が生えてきたからといって、今度はゴミ収集車の袋に入れようなんて考えなくて良かった。

 みずみずしい命を光らせていて、荒涼とした土地に咲いた初めてのど根性植物だと思うばかり。

 あなたの言葉も、Maria語録をリスト化したいくらい好きだよ。ありがとうね、この本を読んでよかったと思う。
 
 

| Lei | 2009/08/25 07:42 | URL | ≫ EDIT

育てることを知らない…

 Leiちゃん、
感想を書いてくれてありがとう。

 あたしも、サボテンでさえ枯らしてしまう。
気がつくと、鉢がベランダでからっからに乾いているの。

 彼がプランターの世話をかるようになってからは、植物が枯れなくなった。
毎日はではなくても、まめに水をやり、肥料をやり、時には土を変え、小まめに世話をしている。

 あたしは、育てることに全く関心がないの。

 この小説でも、戦後の食料難の時代に、食べるための食料作りをし、そのために土を作る話が出てくる。

 育て親から性的虐待を受けたとマスコミに訴えた夏美の真相は、最後まで明らかにそれない。育て親は、一切の弁明をしないで死んでいく。もう一人の育て親も、この庭に来ればわかる。それしか言わない。

 あたしだったら、自分の身の潔白を晴らそうとする。相手と差し違えても、戦うと思う。でも、それをしないで黙って死んでいく。
 もし潔白を主張して戦ったら、夏美も無傷ではいられない。マスコミもおもしろおかしく書くだろうし、結果が嘘でもホントでも、彼女はボロボロになっていく。

 土を作ることは、人が育つ環境を作ることに等しいのだと思うの。自分たちが作った土、そしてそこで育った植物、自分たちで作り上げた庭。
 そこに立てば、すべてわかるというの。

 マスコミに訴えた夏美の気持ち、過去の性虐待の真実は最後まで明らかにされない。肩すかしを食ったような気持ちになるけど、後から、じわじわっといろんな考えが浮かんでくる。

 結論を出さないことで、その結論を読者に委ねた小説なのだと思うの。

 どんなにいい土でも、全ての植物が正しく育つわけではない。だけど、乾ききった土では、全ての植物が育たないの。

| Maria | 2009/08/25 07:05 | URL | ≫ EDIT














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