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身寄りのない養護施設の子を主人公にした物語が伝えるもの

コラム

 養護施設+○○というキーワードで検索すると「施設の子を主人公にしたオリジナルストーリー」に出会う事がある。又、アダルトのゲームのシナリオもしばしば見かける。

 アダルトゲームの題材にされやすいのは何も養護施設の子ばかりじゃないと言ってしまえば話はそこで終わるので、そういうリアル世界の諭しに負けじと気持ちを書く事にした。そのつもりでネットやゲームの世界を眺めると子どもがアダルトゲームのシナリオの主人公とされる事の何て多い事か。所謂ロリコン界隈のゲーム市場が加熱しているのは需要があるからだと改めて認識した次第。


monkey



 子どもが題材にされている事の問題は当然ながら、わたしはやはり児童養護施設の子どもの置かれている状況について語る事をスタンスとしているので、今回は話を広げずにいこうと思う。伝えたい根本的な事は、子どもがこのような商品の題材として扱われている事自体問題なのは、当然であるというスタンスを土台に語っている。

 その上で養護施設の子を物語の主人公にする事についての主観を述べてみる。

 これらの物語を読み進めているとゲッソリするものや放心するもの、色々ある。どれほど養護施設の子を差別していないといっても、このような思わぬ形で施設の子の身の上を用い、その用い方を見る限り、世間の所謂一般の人々はどのように「施設の子、その中でも生後すぐに施設へ入っている天涯孤独の子を見ているか」否応無く知る事となる。

 そういう架空の物語で使用される施設の子は「生まれてすぐに捨てられた」という背景の子ばかり。家庭で育った作者はさすがに家庭の子を主人公にする事に「ためらい」があるように見える。

 彼らがつくる養護施設の子の架空の物語を読むと、彼らは養護施設が孤児院であるという事実を把握しているし、天涯孤独の少女だったり少年だったりが、物語の中でどのような過酷な目に遭おうがあまり胸が痛む事はないんだろうなと思う。

 夫などに言わせると「施設の子の身の上を利用するのは胸が痛むとか痛まないという話じゃなく、親たちの強い反発があるかどうかを意識するかどうかだ」そうだ。相変わらずミモフタもない夫のご意見だが本音という事か。彼の反論をもちろん世間の一般化された反論とは思わないもののチラリと本音も見える。

 物語は施設職員から虐待を受ける話も多い。体験記なのかオリジナルなのかさえ区別が付かないものもある。実際、STOP!施設内虐待で発覚している事件に非常に似ている話もある。虐待職員はやりたい放題だ。養護施設の子は親がいないというただ1つの扱いやすさの為、いかようにも料理できるというわけだ。

 そのような傾向は何もアダルトゲームのシナリオに限った事ではない。「親のない子のストーリー」の様々な場面で、躊躇無く非常にひどい偏見や差別を受ける場面が描かれている。

 今となっては皮肉な事だけど、小説家志望(だった)知り合いがいて、その子が作る物語も親のない子が主人公だった。集団脱走した少年少女たちが一人一人狩られてていくような話だった。もしかしたら今もネット上に公開されているのではないかと思う。

 あれから大分年月が経った。あいも変わらず捨てられた気分の家庭で育った人によって、養護施設の子の身寄りの無さがツールとして利用されている。

 養護施設の身寄りのない子の立場を利用したやりたい放題のシナリオを読む養護施設出身者としてはやっぱり何か言わずにいられない。身寄りがないなら何をされてもいいのか、死のうがレイプされようが異形のモノになろうが怒る大人がいない。それがバックボーンがないという現実でもある。


monkey2



 昔、ロボットの物語を作っている人がいて、その人は「ロボットは(心が無いから)どんな風にも物語で遊べる(使える)」と言っていた。#アイザックに怒られそうだけど。

 ネットでアダルトゲームのシナリオを読んだとき、かつてのその人の言葉を思い出した。養護施設の子にはその子の代わりに怒る大人がいない。それが捨てられたという事なのだと改めて認識した安息日だった。

 わたしは周囲のもっともらしい諭しの為に主観を書く事を止めるつもりはない。不快なものは不快だと自分にも教えるつもりで書いている。そうでなければ何が不快な事に当たるのか分からなくなるから。 

| └ コラム | 01時18分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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