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施設へ逃げ込んできた子が施設を出た事を隠して結婚したから何?

ありがちな具体例

 その子は言っていた。

 「あたし、学園が近所になかったら自殺してたかも・・・学園があってよかった」と、かなりわたしから見たら痛むような微笑になりきれない泣き笑顔。

 わたしは、黙ってきいてた。
 
 やがて彼女は施設を出てから結婚した。後日談の職員の話では、施設へ駆け込んで救いを求めたその子は養護施設を出た事は一切隠して、家庭育ちの子として虐待親との修復を経て結婚したらしい。花束贈呈などしたのかもしれない。残念そうにその職員は施設を出た事を隠して結婚したその子の事をわたしに語った。

 わたしは少し興味深く思った。

 ”この職員、彼女の親父のつもりなの?” と。
 
 わたしは「でも仕方ないんじゃありません?施設は家庭じゃないし、職員は実際、親じゃないしね」とだけ言った。

 その職員は「言うんじゃなかった」という顔をして黙った。

 皮肉なものだ。施設へ駆け込み助けられたのに、いざ結婚となると実親が必要になるのだ、養護施設を出た事を隠して、仮面の実親子を演じたとしても、それも彼女の選択なのだと思った。やはり養護施設は親代わりになどなれない現実がそこにある。

 彼女(施設に保護を求めてきた子)が求めていたのは、施設としての機能を持った保護の先のケアだったのではないかとわたしはこっそり思っている。施設に親を求めてはいない。ケア施設としての機能を求めていたのに、この職員は親代わりの気持ちだったのだろう。でも機能不全であっても実親の実像を持つ彼女に対して、この職員が親になる事はできない。できるのは職員としての高度(じゃなくても、被虐待児を受け入れる職員としては最低限必要)なスキルだった筈・・・・仕方ないね、というのがわたしの本音。

 施設へ駆け込んできたその子は、施設を出た事を隠して生き続けているという事は、施設へ逃げてその時保護されたのだけど、その保護の先の救いの部分については彼女は全てを自分の中へ流し込んで凍らせたのではないかと感じている。


| └ ありがちな具体例 | 08時38分 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑


 おはようございます、緊張の中のコメントを本当に感謝します。きもち、とても伝わりました。

施設にくる子どもが必要としているケアを与えず、
「家庭」「家族」というキーワードでもって
必要とされているケアを与えていない現実を
なかったことにする構造が良くわかり、
大変勉強になりました。


 ありがとうございます、施設の役割の中のモジュールとしての職員は「家庭的な要素を強く持たせる事」を常に意識している、いえ、意識しすぎていて、かえって家庭ではない施設の実体が浮き彫りになる事が多いなあと感じています。でもケアなどを期待できる施設にもなりきれていない、単なる収容所然としたところがありました。

 施設職員の働く施設という世界が、何でもありの状況なので混乱の局地だとな感じています。施設の役割というものを家庭的養護とは分離した方がいいと個人的に思います。

 とくに家庭で育つ事ができない子ども達(以前は親が育てない子ども達と言っていましたが、表現を変えました)については、家庭を与えるのが自然な流れだと思っています。

 コメント、ほんとうにありがとう。お互いに生き延びましょうね、そしていつかより良く生きられたらいいなと思います。

 

| レイ@Cheeseさん、ありがとう | 2007/10/08 09:12 | URL | ≫ EDIT

Leiさん、こんばんは。

施設にくる子どもが必要としているケアを与えず、
「家庭」「家族」というキーワードでもって
必要とされているケアを与えていない現実を
なかったことにする構造が良くわかり、
大変勉強になりました。

私自身、叫ぶことのできなかった子ども時代を
凍結させながらも、未だ囚われて生きています。

でも、それでもなお今、施設にいる子どものために
語ることができるLeiさんと、Mariaさんの
高潔さを、なんというか・・・テキスト上であっても
触れることができ、とてもうれしく感じました。

ちょっと緊張してしまいました、
でも、この記事は骨に刻みます。

| Cheese | 2007/10/06 22:38 | URL |














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