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里親登録をしてなかったおばさんとの出会い

メンタル整理

 クリスマスが近くなると1つだけ忘れられなくなった話が思い出される。何故忘れられなくなったかというと、子ども時代に食堂にカン詰めになって書かされたお礼状書きにまつわる話が、わたしが成人してから唐突に思い出させられるような出来事があったから。

 わたしは子ども時代は今のような可愛げのカケラもない文章を書く人間ではなく、ケーキが贈られてくればいつも一生懸命クリスマスカードに託して、お礼状を書いていた。心がこもっていなければ何度も書き直させられて、ケーキとクリスマスの時期になると少し恐ろしく感じるほどだった。

 わたしはよく顔の見えない誰かにケーキの贈り物をされる度に、どうやって多くの知らない人に心を込めればいいか判らなくなる事があった。同じような文章を数多の優しい人々に向けて書いているうちに、時々混乱するのだ。

 職員も会った事のない人に心を込めてお礼を書けと無茶な事を言うので、わたしはいつもマリア様のようなおばさんを想像して書いていた。

 「いつもケーキをありがとうございます、わたしはおばさんのお顔が見えるような気がします、でも、一度、どんなお顔なのか見てからお礼を書きたいなと思います」

 というような内容の文章を書いていた。この文章は確か「書き直しなさい」と言われた気がするのだけど、実際は書き直していない状態でケーキの贈り主に届いていた事を成人してから知った。

 働き始めて少し経った頃に養護施設から連絡があった。働き始めて1年か2年しか経っていなかったので、施設もまだ卒園生の行き先を把握できたようだった。
 
 ボランティアのおばさんは、どうしてもケーキのお礼状を書いてくれた女の子に会いたいとの事だった。わたしは正直困惑した。

 でも一度だけという事で、そのおばさんと会った。

 そのおばさんは1人で盛り上がっていた。「あの時のあなたなのね、そうなのね、まあ!」というすごいリアクションをみせてくれて、それはそれでびっくりした。わたしは女の人から好かれないので、こんな風に扱われたのもはじめてでびっくりした。
 
  おばさんは、わたしの文章で気になっていた事を語ってくれた。

 「どんなお顔をしているのか、見せてあげられなかった事をごめんなさいね」
 
 彼女は、あまり深く立ち入れないと思ったこと、実子達は里親になればいいのにと言ってくれたけれど・・・との事。

 わたしはそのおばさんは子どものわたしよりももっと色んな理由で、わたしと接点を持とうとして諦めたのだなあと、最近妙に思うようになった。そのおばさんは他界したけれど、わたしはお葬式にゆく程の関係も築けていなかった。小学生の頃に気になっている子どもに大人になってまで会おうとしてくれた事は、今思うと凄いことなのかもしれない。

 職員が言った。

 「いや~、お前が小学生の頃からあのボランティアのおばさんから、どういう子ですか?といわれてたけど、お前には親がいるし、お前が大人になるまではちょっと無理だったよ」と。

 要するに実親が生きているので、外部との大人との接点を持たせなかったような言い方。わたしは、実親という名の生物学的親に思いはないのに、結局、出会えたかもしれないチャンスを逃した。口に出すまでは、あまり深い意味のないエピソードだったのに、昨日Mariaに語った時に、不思議と素直な気持ちが出てきた。

 今は、人間の出会いのチャンスについて少し考えさせられている。里親さん登録をしていないおばさんでも、ほんのささやかな出会いが何か新しい絆をもたらしたかもしれない。登録が先というだけでなく、まず出会いの機会そのものがとても少ないように思うのだ。

 たんなるひとり言・・・かな。

| ├ メンタル整理 | 08時47分 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

 お返事ありがとうございます。
 使い古しの鉛筆と鉛筆を背あわせにくっ付けて使ったりしてました。教室のゴミ箱あさって拾ったりもして。給食の残り物は残さずたいらげたりしてました。そういうのを蔑む視線を投げかける連中には平然と、まだ使える、食べれるものを平気で棄ててのほほんとしていられる程、神経図太くないですから!って思って強がってました。
 私の場合、”施設の生活=貧しい”だったのですが、時代や場所によりけりなのかもしれませんね。

| てる | 2007/12/01 01:23 | URL | ≫ EDIT

ようこそいらっしゃいました

 てるさん、はじめまして。お返事がすっかり遅くなりました、すみません。Mariaのところでお見かけしておりました。いつもコメントをありがとうございます。

施設の門の前に鉛筆や消しゴムが入ったダンボールが置いてあって、誰かは分からないのですが、

 ああ、確かにいつも文房具などで困った事がないような気がします。新品ではないけれど、まだ使えるものが送られてきたような気がします。その長さの違う鉛筆ごとに、送り元のドラマがあるのかな・・・と思ったり。

 鉛筆のヘッドをかじる癖のある子から送られてきてるとか^^・・・。それを受け取って使う事について、今、なんだかしみじみします。


 
 

 

| レイ@てるさん、はじめまして | 2007/11/30 10:31 | URL | ≫ EDIT

 はじめまして。Mariaさんプログからやってきました。私も施設育ちで育ちました。
 春先になるといつも、施設の門の前に鉛筆や消しゴムが入ったダンボールが置いてあって、誰かは分からないのですが、私達は"足長おじさん"って言ってました。学校で勉強するのにさほど不自由せずに済んだ事は感謝しています(と行っても漢字の練習は木のぼっこと地面でしたが)。

| てる | 2007/11/29 01:06 | URL | ≫ EDIT

今頃わかっても・・・

 Maria、こういう事は自分だけが何となく判ったつもりになっていても、新しい視点を持てないね。今までこの出来事は同席した職員だけの評価基準だったから、何も浮かんでこなかった。
 
 この方は、最期の願いとなってしまったかも。でも自意識過剰かな、真実は判らないけど、そうであったなら、もっと悔しい気がする。わたしにはこの方に愛着を持つ時間がなかったし、

 会ったとたんに(ベタベタ)体を触り、

 「あなたなのね、ああ、あなたなのね!」と本当は言ったの。親記事ではちょっと控えめに書いたけれど、触られて少し不快で、変な人としか思えなかった。小さな頃に書いた言葉を自分は忘れてたし・・・。
 
 でも今そのおばさんの年齢に近くなり、自分も絆相手に出会った事でやっと、そのおばさんは「実感」を持ちたくて、触ったんだと思えるようになった。

 もっと自分がほんとに小さい子であったなら、もっと、小さい子なりの対応ができたのに(だよね?)わたしは大人なので、もうどうにもならなかった。

 おばさんとはもっと小さい頃に出会っていても良かったと思う。だってそのおばさんからはほんとうに慈悲深い心の広さが伝わってきたから。でもわたしがそれを受け取るには成長しすぎてしまった。

 M aria、ほんとはあなたのリアクションに驚いてる・・・親記事書いたでしょ、ちょっとすごいびっくり。わたしの実感が少なすぎるんだね、きっと。


| レイ@最期の願いだったかも | 2007/11/26 08:39 | URL | ≫ EDIT

出会うチャンスを職員につぶされたのね…

 Leiちゃん、昨日、Leiちゃんと話していてつくづく思ったのは、人との出会いのチャンスを職員につぶされたのだと思ったわ。
 
 そのおばさまが、あなたのお礼の言葉に心動かされ、逢いたいと思ったのはステキなことだし、里子に行くとか行かないの話ではなくても、逢うことで新しい大人との出会いがあったのだと思うの。
 
 育てることのできない実親が100人いても意味がないけど、たまに逢うことの出来る大人は、施設の子どもにとって、とても貴重な存在だと思うの。
 施設にいる間に週末里親や季節里親のような交流があれば、里親登録して、Leiちゃんの里親になったかもしれない。
 里親にならないまでも、一度できたつながりは、施設を出た後も、つながり続けることが出来るの。困ったときに相談できる相手、嬉しいときに知らせる相手になっていたと思うの。
 

 だけど、職員の浅い知識と思慮の足りない判断で、Leiちゃんの出会いがつぶされたの。あたしは、それがとても悲しいし、悔しくして仕方ないの。「出会いを返せ!」と叫びたいの。
 その代わり、あたしやWolfさんと出会うチャンスが無くなったかもしれないけど、あなたが幸せになれていたら、あったかもしれない出会いの中で懸命に生きていたら、あたしは、その方が嬉しい。
 
 施設の子どもって、大人との出会いが少ないにもかかわらず、たった一度の出会いのチャンスさえ、施設職員につぶされるんだな…、つくづく思ったわ。

| Maria | 2007/11/26 00:24 | URL | ≫ EDIT














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