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愛着:「去らない大人として」一人の子に付き合えない施設のシステム

養護施設に居る間の問題

無愛着と人懐っこさ

 施設では移り変わる大人たちから心理に直接影響を与えるような『教え』を受けてしまう。それを誰が言ったか、誰が教えたか、育ちの始めにわたし達と関わった職員は誰一人として残っていない。たとえ誰も残っていなくとも、それほど重要な、乳児期・幼児期の心理に働きかける仕事を、保育士たちはしているのだ。という自覚が足りていないと思っていた。

 大人は、子どもがすぐにその場に慣れてくれることを望む。新しい人間関係を事も投げに受け入れる(それしか道がないとしても)様子に『人馴れしていて育てやすい子』と言う。

 誰にでもついていく子を『誰にもなつく愛着のある子』と捉えていた。これは専門家じゃない自分が言うには勇気がいるけれど大きな間違いだと感じていた。誰にも懐くということは、誰も心に住んでいない現状を表しているだけなのに、その本質と違う表面的な受け入れやすさを大人は容認していた。

 乳児院と養護施設の一環養育の必要性を強く説いている政治家が『せっかく慣れた施設から別の施設へ移動させられる子ども達をかわいそう、残酷なこと』と表現している記事などがあった。そのような記事に出会うと違和感ばかり募る。養護施設の生活に慣れている事をもって、施設への愛着や愛情があると思い込ませるような表現を何かチガウと感じる。
 
 少なくともわたしは養護施設を何度か転々としてきて思ったが、新しい環境への順応だけが課題だった。人生は旅をすることだから、いつまでも過去に引きずられはしない。そこの保育士や指導員はあらかじめ、数年後には居なくなる人だった。

「彼らはまだ立ち去っていない」事に驚いている

 わたしは長い間絆作りというものに付き合ってもらい、今頃になってやっと「彼らはまだ立ち去っていない」という現実に衝撃を受けている。

 MariaとWolfについて、わたしの人生の中でこんなに長いスパンで付き合ってくれる人たちは誰もいなかった。しかも夫のように関係性の中で作られた絆じゃなく(この関係は離婚すれば終わる)、ただの思いだけで繋がろうとするなんて。驚きとあきれる気持ちともの珍しさと、少しだけ観念しかかっているような・・・。

 だからわたしにとって「せっかく慣れた施設なのに・・・」という解釈は理解の外にある。その子が居なくなった空間はすぐに他の子が使う、その子一人のための空間はどこにもないし、その子一人のための大人はどこにもいない、その虚無に慣れ親しんだ事をもって、慣れ親しんだ施設と表現するなら、これ以上の嫌味はないと思う。

 ある里親さんが「五歳まで捨てられていた子は、最低でも十歳までは捨てられていない事を教える必要がある」と言っていた。子どもが捨てられてない事に気付くまでの長い戦いが、里親家庭やステップファミリーの人々の戦いでもあると思った。

 自分の絆づくりを通してもそれはよく理解できるようになった。最初は真っ暗闇で誰が近くにいるか分からない、その期間を十年ほど一気に過ぎてしまった。施設にいると誰が自分にとっての養育者(担当)なのかがまったく見えないのが特徴的。

 何よりも、わたしの十年は一年のようなものだと気付き、驚いた。(一年が十二ヶ月と考えれば、あと二年足りないけど)

 養護施設をやっぱり家庭と呼んでほしくない、家庭と呼ぶなら機能不全家庭になってしまうのだから・・・。施設だけで育ち、つくづく染みている現実だ。

 #サイドバーにブックマークのfeedが設定されているのですが、そこに「子ども達のお母さんです」と保育士の方が書いておられます。彼女のやる気と情熱を慮ることはやぶさかではないけれど・・・でも、わたしはちょっと【困惑】。残念ながらTBは出来ないみたい・・・。

 居なくなるお母さん=転勤や退職がある保育士 をお母さんと表現するのは、わたしの体験からも定義がおかしくなると思った。さらにわたしは、言葉の持つ意味がズレたまま、雰囲気に流されてその言葉をわけも分からず使いたくないと思った。

|  養護施設にいる間の問題 | 07時51分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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