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根無し草:どこの国にいってもわたしは日本への帰属意識を持ちたい





コラム:海外に行けなかったほんとの理由

 この世(国)に愛着を持つことは出来ないけれど何とか生きてはいられた。でも何とか生きていられるけれど、この国の人として生きているわけではない。わたしはこの国の人としての実感を持ちたかった。

 その流れで少し大人のアメリカ人男性(二十代前半♪)と交際した【ツキアッテクダサイの意味がお互いに共通理念として理解できているなら】。

 彼は最初日本にいたので、○○線の切符の買い方も知らず、日本語がやたら怪しい、挙動もややおかしい、いつも迷子のような姿に少しだけ胸が痛んだ。だから、わたしは彼の心もとなさにシンクロしてしまったのだと思う。

 その時点ではわたしは少なくとも複雑な漢字を読める分、彼と共に慣れない世界での交通機関を協力し合いながら利用することを覚えた。

 彼は電車に乗るときに切符を買う自販機でおびえた顔をする、わたしもやっぱりビビる。でも一生懸命切符を買いゲートを抜けた時は成功した気分がした。わたしは今まで施設で全部育ったので、普通の人にとっては些細な常識が身についていないのだ。
 
 こうして外人とまじめ女子高生の変なカップル(?)は、このコンクリートジャングルで協力し合う事になった。外人と施設全部育ちのどちらが日本において変わり者かは、客観視できないのでなんとも言えない。学園にもバレてはいなかった。でも、わたしは取り立てて不良でもなかったから、英語の勉強とでも言っていたのかもしれない(施設への申告は記憶なし)

 しかしやがて心細き外国人も、実は国に帰れば親や兄弟というファミリーがいる人だと知り、いやな裏切られ感でいっぱいになった。わたしのように誰もいない人だと思った、わたしのように自分がどこから来てどこへ向かう人なのか分からない人だと思った。【ちゃんと手堅く旅の計画をしていたけれど・・・】
 
 彼はもちろんまだ結婚していなかった。でも、彼を生み育てた親や国に帰属意識を感じていたし、写真を持ち、うれしそうに見せてくれた。でもわたしがその時どんな気持ちか彼は知らない。

 その人が国に帰ってからもずっとリアルメールでやりとりしていたが、わたしは彼から国へ両親に挨拶にきて欲しいと言われた時に、わたしの問題が見えてきた。

 わたしはたとえアメリカに行ってもわたしの心のブラックホールは消えないと自覚した。わたしはこの日本という国に帰属意識を持たないまま、たとえ海外に行っても心に根がないままだ。という事を自覚した。

 あの時の彼はこの国で電車一つうまく乗れず、不安そうで心もとない人だったのに、そんな彼にも家族がいるし、固定された相手がいる。当たり前なのに怒りがわく。彼はだましたわけではないのに、だまされた気分になった。・・・そんなわたしが人を思いやれる人間になるとは思えなかった。

 わたしは彼の求めに従ってアメリカに行ったとしてもわたしはわたしの空虚とかを埋める事はできないと思った。【今にして思えば、アメリカはメンタルについて日本より進んでいるので、ちょっともったいないかったかな?とも思うが】

 固定された相手がいないこと、帰属意識が持てないことというのは、異文化コミュニケーションどころの話じゃない。外国の人にも【なんと!】家族がいるのだ、日本にたまたま来ていて不安そうに見えたとしても、それは、この国で育ちながらも帰属する場所を持てない自分とは【根本】が違う。

 クラスメートが当時わたしを「外国かぶれ」と意地悪を言っていたが、意味が判らなかった。彼女のように定着している場所がある人は、日本人である事が当たり前だと思う。わたしは、日本人という感覚がやたら薄くて、彼女にはそう見えたのだと思う。

 わたしはどうせなら、もしこの国を出る事があったとしたら、この国に固定した相手との絆を作っておきたい。と今、心から思っている。旅に出るのなら、帰る場所を持ちたい。ふるさとを知らない自分の願い、そして、今、そのための努力を絆相手と共にがんばっている。【そのつもりなんだけどね・・・いつもいつも怒らせてしまうの。】





 だから、捨てられた子ども達を捨てられたままにしておきたくない。どこへ行っても誰もいない事実に変わりがないという気分を持つ事は、とても不幸な気持ちなのだと思うから。
 
 

|  養護施設を出てからの問題 | 09時26分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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