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食:養護施設の親が育てられない子どもたちに人生の深い味わいを

Soul Mate Famiy・別館:感動の食事会


このサラダ、最高!


 おいしいものを食べる事と料理の勉強

 夫にも口癖があって「Lei(わたし)が贅沢を覚えないように」と、高級なお店(高級レストランという意味ではない)に連れて行かない理由を説明してくれた。

 養護施設の出身者のわたしは金銭感覚が疎く、幼い頃からお金を節約する事を知らずに生きてきたので、確かに夫は経済の防御の為、そうクギを刺しているのかもしれない。

 だからなのか・・・食べた事のないものを料理する事ができず、料理の本を読んでも味がイメージできず大失敗を繰り返してしまう。びっくり水は店に売っていない事は理解できても、、この料理の、この美味しさはどんな風に出来ているのか、全く想像できない。

 実は、養護施設では、料理は出来上がり完成図しか見た事がない。魚の煮付けにしても、味噌汁にしても、材料の姿を見た事が一度もなかった。買い物も一度もした事がないし、キッチンに立った事もない。

 よって大人になってから料理本を化学実験の教科書のように構えて、日々料理を作っている。

 料理の味を知らないわたしたちの奮闘

 それでも、どうしてもレパートリーを増やしたくなる。素材そのものの旬やその味わいの良さを五感で受け取りたくなる。安価ではあるけれど添加物の為に素材の味がどれも同じでは、時々、気分が沈む。まるで同一の味のゴム製品を必死に噛んでいるような気分になってくる・・・。

 夫に美味しいものを作りたい、その為に料理の本を買う、でも施設では料理については何も勉強する事ができなかったのでお店めぐりをして、色んな味を覚えてきたいという気持ちが生まれてきた。

 Mariaも彼にいろんな料理を振舞う為には、色んな味を覚えてくるそうだ。わたしは今まで夫から贅沢を覚えると困るといわれて、積極的に味わいの勉強をして来なかった気がする。でもそれはきっと贅沢とは違うお店巡りだと思う。

 確かにお金が掛かるのでふだんは節約する必要があるのは言うまでもない。それと同時に真に自分が主婦として基本的な食材を覚えて、自分の味を振舞いたいなら家庭の中心である衣食住のうちの食を特に学べなかった施設育ちには、外食も必要な事なのだと思った。

食事会という勉強の場

 昨日、WolfがわたしとMariaを食事会に連れていってくれた。お肉の美味しい店。でもお肉を出す店と知り、わたしは硬い肉の筋が口の中でだんだん増えて、最後はごっくんと飲み込むのに必死というイメージがあり、そこまで積極的ではなかった。

 Mariaは「Leiちゃん、せっかくの機会だから味を覚えていこう」と言う。Wolfは「Leiもきっと好きになるよ」と言うので、お店に入った。

 後はもう、つくづく感激した。

 "おいしい!"という気持ちを文章化するると、とても些細でつまらなくなるほどに・・・。

 この食事会で学んだ事は、命を持つ素材を心から大事に扱う事が、どれほどの感銘と感動を、味わう人に与えるのだろうかという事だった。食は食に留まらず、実はとても奥が深く、とても料理人の生きる姿勢が、料理を通したメッセージとして発信されるのだと感じた。

 今まではただ、施設育ちの自分達は生き延びる為に「喰らうだけの日々」しか知らなかった。そして漠然と、いつかその生活へ舞い戻るカモシレナイという、現実的な不安を背中に感じている。

 だからきっと当たり前の幸福ではないのかもしれない・・・。

 でも、だからこそありがたいし祝福だと感じる、養護施設全部育ちの3人は一つのテーブルを囲み、祝福に満ちた食事の時を持てたのだと思う。最後の晩餐とまでは思わないが、明日をも知れぬ身を意識する3人が、大事な人々と過ごす夕餉の時を過ごせた事を神さまに感謝した・・・。

イベリコ豚の生ハム

イベリコ豚の生ハム、ちょっと食べちゃってからの撮影 

 家庭という場で直接学べる可能性のあるものは、本屋でいきなり買った本の説明以上のものがあると思う。養護施設育ちが文字通りつまづくのは本に書いてない事柄に関する全てであり、その本に書いてない全てを学ぶ機会を持てる人も施設の子の場合、又、ほんの僅かしかいない。

 養護施設の親が育てられない子どもたちに、人生の深い味わいを・・・。
 ただ意味も判らず「喰らう」だけでなく、もっと慈しむような味わいを・・・。

 
 ☆Wolf&Mariaへ、いつも感謝しています。わたしが食の味わいについて考える機会を持てるとは。

|  Soul-Family-projct・別館 | 11時37分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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