PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --時--分 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

不定期レビュー:映画JUNOを観て思った幾つかのこと

不定期レビュー:JUNO

 Mariaと一緒に、前から約束していたJUNOを観にいった。観終わった後も2人で延々と感想を語り合ってしまい、なんだかテキスト化する前に気持ちが落ち着いてしまった。今回は観ていてひさしぶりにスッキリとした。

 という事で・・・ちょっと感想など。

 
 様々な起こりうる事態に備えている 

 アメリカは色んな起こりうる事態への対応がフレキシブルだなという感想。産む側、養育親候補の人それぞれの状況と、状況の変化にまで対応している点がうらやましく、それぞれの立場での責任の取りやすさの背景には、行政などの環境整備の基本的な骨組みがしっかりしていると思えた。

 子どもを妊娠する子どもに対応しきれず、思考停止になるのではなく、それではどのように育てていけるようにサポートしていくかという具体的な話にすぐに入れる点に着目した。

 親と子どもの距離感覚

 未成年の子どもが妊娠すれば洋の東西に関わらず親は驚く。しかし、その後の対応は非常に現実的で、子どもと言えども妊娠した娘を大人として扱い、娘のその選択の結果を受けて応援していく姿に、親というのは、ここぞという時にバックボーンとしての存在感を見せるのだとビックリした。

 産む事への責任の取り方という視点

 JUNOは、悩みながらも選択権を持っている事で、やがて産む事を選び、そして養育希望者を探し始める。

 JUNOは産みっぱなしではなく、きちんと養育希望者を自分で探し出し、コンタクトを取り、子どもを大事に育ててくれる人かどうかをその目で見極めようと大変な努力をする。

 JUNOと彼女を取り巻く人々の行動や試行錯誤を通して、この出来事は、単に子どもが子どもを産む話なのでなく、子どもでも産んだらその責任の取り方がある事を提示してくれたように感じられた。

 JUNOと養育希望者の発展的な関わり

 行政からの指示待ち感覚の脳で映画を観ると、最初はついていけない気がしたが、すぐにこれは、当人同士の問題なのだという、当人意識がとても優先されている話である事に気づいた。

 コーディネーターの役割をしている人も最初は仲介者として顔を見せていたが、やがては、当人同士が会うようになり、胎児のエコーの写真などを見てもらったり、とにかく、いちいち担当に相談せずに当人同士が思考を発展させているのが感じられて、この感覚が身に付けばもっと世界は歩きやすいのにと思わせた。

 とにかく女の人がカッコいい、男の人が子育ての覚悟を持てないと知るや、女性達が覚悟を決める。その覚悟を決めるセリフがまた良かった。”そのつもり”でいる人たち同士が手を組んで、子育て環境の為に、協力し合う。
 
 でもこの映画に出てくる男性の選択も又一つの選択として受け入れられている。これが日本だと無責任な身勝手男と言われてしまうのかもしれないが、この映画の中の、この男性の扱われ方は、これも選択肢のうちの一つなんだと、納得感があった。

 つまり女性たちも甘えてないし、アメリカのオタクもちゃんと自立しているなと考えさせられて興味深かったという事なのだ・・・。

 誰も不幸に落とされない為の多様な選択肢

 映画の冒頭と最後では、ヒロインJUNOの考え方も随分変わり、養育希望の夫婦も別れてしまったり、色々な変化が登場人物たちに起こる。しかしそれは実際些細な事であり、要は、子どもが一番幸せになる方法を大人たちがしっかり考えようとしているので、どんな道を選んでも誰も不幸に落とされない道を選ぶと感じさせた。

 そうそう、この映画の中の選択肢に「赤ちゃんポスト」「乳児院」なんて言葉、一回も出て来なかった。その事について、とてもとても驚かされた。

 どうやって産んだ事の責任を果たそうとするかについては、妊娠に至る事情を超えた発展的思考の必要性を感じさせたし、お上の言う事に逆らえない感覚、勝手な行動をしてはいけないという抑圧などに縛られていては、産んだ責任を取る事も又大変難しいと思えた。

 自己責任という言葉の意味を、この映画を観て自分なりに考えた。多様な生き方に基づいた選択肢が環境整備されていてこそ、その望みが叶うのだなと思えた。

 ・・・だけど甘えずに生きる為には、どうしてもブースターは必要と、思っている。

 久しぶりに窒息感がほぐれて、気持ちが楽に感じられる映画を観られてよかった。


| 不定期レビュー | 16時58分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














http://escapeorgoodfight.blog85.fc2.com/tb.php/665-6001b6e0

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。