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不定期レビュー:映画「奇跡のシンフォニー/August Rush」

不定期レビュー

関連記事:Movie 奇跡のシンフォニー




 「捨てられた子ども」を表現する為の大道具としての児童養護施設

 今回Mariaと観た映画は、奇跡のシンフォニー。この映画はツッコミどころというか、生後11年も養護施設に長期入所しているところが、すでに里親委託が中心のアメリカでは「ありえない」と思った。

 この男の子の長期施設入所がアメリカではすでに現実的ではないので映画にまでなったんだろう。もし、この子が生後すぐに里親家庭へひきとられていたら、捨てられた子どもとしての表現が出来ないし、捨てられても親を待ち続ける施設っ子のファンタジーボンド話は、出番がなくなってしまう。

 生後すぐに里親家庭へ引き取られた子どもは里親との関係性が出来ているだろうから。

 つまり、この物語で扱われる養護施設の役目とは、捨てられた子どもを表現する為の大道具のようなもの。福祉局の職員が長期入所児童に「養子の話」を持ちかけても、実親が自分を探せなくなると困るので養護施設に居続けると答える場面もあったが、この直後彼は施設を脱走してしまう。

 アメリカでの児童養護施設は、大きな家族として取り上げられてなどいなかった。誤魔化しようの無いリアルである児童養護施設、そこへ戻される事を恐怖として描いていた。 

  主人公よりも気になる存在

 本来施設にいる筈のなかった子どもが施設を飛び出て、実親と再会するシーンはどうでも良かった。もともと住む世界が違うんだと感じたし・・・。【ただ、住む世界が違うと言っても、11年も施設にいた事実は事実として残る・・・】
 
 それよりも、彼以外の養護施設の子たちの心情や、脱走後に知り合ったストリートで生きる子ども達の心情、子ども達を働かせて上がりを巻き上げる単なる悪人に見えない大人の人などなど、映画を観ていて、彼らが折に触れ見せるどうしようもない哀しみがひたひたと胸に迫るのを感じてしまった。

 どちらの側に共感を持つかで、この映画の感想は変わってしまうのだろうと思うが、わたしは諦めて見送り続け、そして邪念がとぐろを巻き、虚しい目をしながらも、主人公をを応援しようとしている脇役の子【脇役と言っては失礼か】の気持ちが忍び込んできて見入ってしまった。
 
 「施設へ戻りたくなかったら言う事を聞け・・・」と主人公にささやく大人。脱走しても正体がばれたら施設送りだという事の心理的影響を十分知っている者のささやき・・・。

 わたしはこのセリフを思い出すだけで今もゾッとする・・・。

 文章化では足りない

 Mariaは「ごめんね、変な映画を見せてしまったね」と何度も謝ってくれたけれど、わたしは彼女が試写会を見てただろう事を考えると、今まで1人でこの映画の事を思い出していたのだと知り、こちらこそごめんねと言いたくなった。シェアしたい・・・色んな気持ちを。

 この映画のつくりが、いかにもアメリカでは非現実的に扱われているのに、日本では施設全部育ち、施設長期入所がむしろリアルである事の皮肉を感じさせた。

 ともかくわたしが今言える事は、養護施設全部・長期入所児童という存在が非現実的である時代が早く訪れますように・・・。

 


余談

 この主人公の少年は、絶対音感の持ち主だと思う。音を拾ってしまう、そしてその音全てが音階に置き換えられてしまうので、メロディを奏でてしまうのだと思う。拾いたくて拾っているのではなく、音が入ってきてしまうのじゃ・・・?
 
 やがて、表現せずにいられなくなる。リズムは切り離せないのでメトロノームと音階とそして後は何処までも爆発的に広がる音の競演・・・。彩りのある料理の皿をお披露目するように、色彩が音と風景を伴って、やがて、表現はどこまでも爆発的に広がっていくんだ。

 止まらなくて困るくらいなのだと思う・・・人はそれを天才というらしい。理論は理性だと思う、音の爆発、表現を理論で道路整備しなくちゃ、きっと頭がおかしくなる・・・

 ・・・でも、親の無い単なる子どもはそんなのは見向きもされない。それどころか神経質なガキ、あるいは夢を見続けてる子、あるいはキ○ガイ・・・。ろくなもんじゃない。
 
 どんな変わった能力があっても、上級生の靴で踏みにじられるのがオチだ。いつの間にか貝のフタを閉じて、何も聴こえなくなるんだ・・・。音の表現の垂れ流しを笑われるだけだ。
 
 音楽家の親?そんなもん、どこにいるって言うんだ・・・。妙に虚しい気分。

| ├ メンタル整理 | 08時26分 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

Leiちゃん、

 付きあわせちゃってごめんね。
 おしゃべりをするために会ったのに、突然、映画に行くなんて言われて、ハトマメだったわね。ごめん。

 試写会を見たとき、前売り券を1000円で売っていて、思わず2枚買ってしまったの。

 JUNOの方が先に公開終了になるから、そちらを先に見たけど、こちらも一緒に見たかったのよ。

 あたしは、ウィザード(ストリートチルドレンの親玉)が、児童福祉局の係員に言うセリフが耳にこびりついているの。

 主人公エヴァンを探す福祉局職員に、
「この子が見つかったら、また施設に戻すのか?
 施設で子どもが、どう過ごしているのか知っているか?
 心を閉ざし、何も見ない、何も考えないで生きていくんだ
 そんな所に子どもを戻すために知らせるのか?」

と、叫ぶようにいうウィザードの過去を垣間見た気がするの。

 施設で上級生たちにいじめられて暮らすのと、ストリートアーティストとして生きるのと、どちらが幸せなのかしら…

 でも、出産後すぐに施設に出されるのはアメリカではあり得ないの。養子縁組希望者が殺到し、喜んで引き取っていく。そして、新しい養親の元で、才能を開花させ、早熟な天才ミュージシャンとして花開いていくと思うの。

 でも、それじゃ、ファンタジーにならないから、0歳から11歳まで施設で育つ必要があったのね。

 もし現実なら、人権侵害だと問題になったでしょうね。

 サントラ盤(IMPORTもの)、アマゾンで買ったからこんど貸すわね。

 昨日(7/18)で終わりだと思っていたら、まだやっているところもあるのね。もう一回見に行く?
http://www.eigafan.com/theater/kiseki.html

| Maria | 2008/07/19 10:41 | URL | ≫ EDIT














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