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気になる記事のCLIP08: 「施設の子どもたち -集団養護の理論と実際-」を読んだ2

気になる記事のCLIP08
 
 関連記事:

集団養護論とは (Mariaの戦い-Livedoor Blog-)
読書感想文:「施設の子どもたち -集団養護の理論と実際-」を読んだ

引用文



page131

施設集団はややもすると、問題を起こした児童を疎外したり、非難したりする傾向があるが、そのことは児童を利己的な存在に追いやるとともに自分が施設に入所していることを否定的に捉えはじめ、ますます集団意識がめばえなくなってしまう結果となる。そういった結果を生み出さないためにも、養護の方法に、個と集団との統一的なものを打ちこまれなければならない。





page136

 しかし、イスラエルのキブツにおいては、乳幼児が母親からひき離されて専門の「母親代理者」によって集団養育されているが「この複数のマザーリングは、幼児期の発達様式にいくらかの小さな一時的困難と影響を与えるにも関わらず、人格発達と性格構造にあたる有害な影響を与えない」とラビン(A,L,Rabin)が報告している。

 すなわち、このことはジョン・ボウルビーやロレッタ・ベンダーの述べている「幼児期において愛情ある人と同一化過程を通して価値体系を学習し、自らの中に取り入れ、人格を形成する」という理論に対して、キブツでは ”集団への同一化過程”を通して、その価値体系を取り入れさせることに成功している。





p137

キブツの子どもは、仲間グループによって発達させられた価値を取り入れる。

 もしそうだとしたら、彼は特に安全な情緒的環境の中で成長することになる。彼の行動を外部的にコントロールする仲間たちにとり巻かれているのだが、このコントロールは彼の内面化された優勢な超自我の力を調和する。

 したがって、この集団文化は阻害された子どものための集団心理療法に類似した場面を生起させる」

 もちろん、キブツと施設とを同じ尺度で捉えることは許されないであろうが、”母親への同一化過程”を施設における集団を優位に活用させることにより、”集団への同一化過程”へと移行せしめることは不可能ではないと考えられる。

 
 


 雑感

 わたしが知る養護施設の集団の性質は、たんに乳幼児の頃に親元から離された子ども達の側面だけではなかった。養護施設に入る前の親からの虐待を受けて育っている。その親からの虐待も百貨店のように種類も豊富で、しかも心がすさみ切っていた。虞犯・触法少年たちも同様だった。

 職員の目が届かない事を良い事にやりたい放題だったし、施設を生き延びて出る事だけがいつしか至上命題になる感覚を持ち続けた。

 暴力のリスクの高い集団で「仲間グループによって発達させられた価値」というものの性質を骨身に染みて受け入れさせられた親の居ない子どもがどれ程いただろう。もちろん、親の居ない子も自分が力を行使できるようになった時反撃を始めた。そのような世界観を過去に自分でも書き続けてきた。

 養護施設出身者でいわゆる仲間から暴力を受けなかった子はいないし、暴力をする側に立場を転じた子も多かった。
 
 わたしは集団の性質も考えずに、何でも仲間、グループ、育ちあい、家庭が提供できない機能、だのというもののために、生後~卒園まで、たった一人の固定された相手との出会いもなく、今も無愛着に生きる施設育ちを見るにつけ、それは確実に集団養護論の被害を受けたのだと認識している。

 母なる大人が安全な基地であるから子どもは安心して一体化する事ができうると考えれば、養護施設の集団への一体化は、少なくともわたしの感覚では安全基地としての役目を果たしていない以上、無理があったのだと思う。

 集団養護で育った者が子を育てる時

 わたしは、自分が育てられたとおりに子どもを育てるとしたら、子どもを施設へ入れて集団へ一体化できるように計らねばならないのか。たしかにわたしは、気付いたら集団生活の中の物質だったので、子と固定された大人のイメージがどうしても浮かばなくて困っているが・・・。

 もしそれほど集団養護論がすばらしいのであれば、この日本、いや、世界から家庭の親子は全て淘汰されるだろう。親のない子だけが集団養護論の実験場である養護施設の中で生きねばならない理由などない筈だと思っている。


 イスラエルのキブツ

MEMO 今はこの方法はとられていないようです。キブツ出身者は社会的に成功を収め、才能が抜きん出ていると書いてありますが、その後、彼らがどのような子育てをしたのかは記載されていません。消えていった原因がほのかに見えるようです。

| 気になる本のCLIP08 | 23時47分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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