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わたしの知らないわたしの出来事とあの子たちの知らないあの子たちの出来事

メンタル整理

 その子の知らないその子の情報

 時々・・・悪い事をしてしまったという気持ちに急に囚われる事がある。わたしは聞かない自由があった筈なのに、職員の話を遮るタイミングを逸してしまうのだ。遮るタイミングが遅れる事じたい、お前も聞くつもりじゃなかったのか?という言葉がよぎる・・・。



 すぐに撥ね付ける事が出来なかった事も罪

 おそらくわたしの措置理由もただ漏れ状態であったのだろう、わたしが他の子の措置理由を職員から聞かされているように、他の子も聞かされている可能性が高い。

 わたしが知っているのはひとりの情報だけじゃない。その幾人かの子はわたしのような友人でも仲間でもない人間が、その子自身について知ってしまった事を知らない。

 その子がどのような事情で施設へ入所しているのか子ども自身は知らない。子ども自身は自分について知る権利を持つが、他人が勝手に知って良いものではない。

 職員はある一人の幼い頃の【たぶん入所前】写真を見せながらわたしに言った。

 「さる大物官僚【これも仮】の【公開できない】子だぞ。お前みたいなのと違ってとても品がいいだろう?」

 わたしの品が良いかどうかはともかくとして【凹】わたしが自分の過去を1つ知ろうとすれば1つ他人の情報を知るようで、今はとても恐ろしく思えるようになった。

 でも、あの頃は、自分の事を知る権利よりも先に人の情報を無理に知ってしまう事を恐ろしいと思う環境にいなかった。
 
 だから、自分の過去を【一度目の施設や色んな過去】を聞きに行った筈なのに、何故か他人の情報を聞かされている事に気付くまで、しばしの時間を要し、怒りが湧き起こるのに更に時間が掛かり、

 「その子がわたしに教えないその子の情報を、あなたが勝手に教えないで!」と叩きつけるまで、更に延々と情報は垂れ流される・・・。

 ようやく怒鳴って職員を黙らせた時・・・。その職員はにやにや笑いながら【顔自体忘れたが】言った。

「お前はなあ、ほんとうに生真面目すぎる」
「だけどお前も少しは聞いてしまったじゃないか、すぐに撥ね付けなかっただろ?」

と。

 そこ気付くまでの長すぎる時間 

 わたしは親しくないその子たちが何処でどうやって生きているか知らない。でもわたしは職員から、彼ら彼女らの情報を強引な形で押し付けられた怒りと共に、時々心によぎる忸怩たる気持ち、そしてわたしの情報も一体誰がどんな形で知っているのか分からない不安に、ふと、日常の中で気付く事がある。

 にやにやわらいの少年たち

 施設にいた頃の、記憶に少しだけある風景に意味を付けてみる・・・が・・・わたしは、わたしを見る男の子たちのニヤニヤ笑いに気付かないフリをして立ち去ろうとしながらも、何故ニヤニヤ笑うのかその理由を知らない事に、今頃になって気付きつつある。
 
 独特の・・・わたしの事なら何でも知っているよと言わんばかりの、わたしの知らないわたしの事。ニヤニヤ笑いの少年達が、一人一人の顔を覚えていないのに、誰かが誰かにそれを伝えて誰かを通じて話が拡散していく、まるでパンデミック状態・・・・・そんな不安に急に何とも言えず胸騒ぎを覚える時がある。

| ├ メンタル整理 | 23時01分 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

養護施設はプライバシーのない場所

 施設に入っている子の親の状況は、公然の秘密、いえ秘密ですらなく、ほとんどの子が知っていた気がするの。
 性虐待で入った子の情報も垂れ流し状態で、男子がニヤニヤとその子を見ていたのを気持ち悪く思っていたの。何を勘違いしたのか、「俺の相手もしてくれよ」という馬鹿までいて、女子から総スカンを喰らっていたの。

 誰が誰にやられたなんて話も、一日もたたないうちに全部の子が知っている状態。知らないのは職員だけ、なんてのも普通だったの。

 いま社会に出て、改めて恐ろしい世界だと思うの。集団の中で、自分の情報はすべて漏れていて、その好奇の目の中で、何も感じないように生きていく。
 集団の中にいながら、薄皮一枚で集団から距離を置いているような、心だけをどこかに泳がせているような、そんな感覚を持たなければ、気が狂ってしまう。

 そういえば、全部服を脱いで、裸になって施設から飛び出した子がいた気がする。精神病院に入ったと思うけど…

 こんなことがある度に、「あたしは狂わずに生き延びて、ここを出るぞ」とかたく自分に言い聞かせていたの。
 だけど、生き延びたことへの代償は、高くついた気がする。気が狂わなくても、何かがあたしの中で狂っている気がするの。

 養護施設は、子どもの地獄。生き延びても、死んでも、気が狂っても、救いがない場所だわ。

| Maria | 2008/12/22 02:01 | URL | ≫ EDIT














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