PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --時--分 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

C子の場合:援助交際も水商売もできなかった彼女の理由

メンタル整理

「きっと私が援助交際しなかったのはね、市場の現実なんだと思うの」とわたしに言ったC子。

 値段と価値

 わたしは需要と供給の世界と、受容と供給の世界を知っている気がする。需要については価格が発生するし価値という発想も生まれる。C子が何を言いたいのかをじっと息を潜めて聞く・・・。

 自分を売り物とする時、希少であり価値が高いものと判断する者が主導権を握り価格を設定し吊り上げる事もできると思う。

 でも捨てられたモノは何の価値も無い。金銭の取引を設定するのはとても難しいとC子は言う。

 わたしは彼女の気持ち、どこか分かる気がする。




 「うんうんそれで?」とわたしは聞いた。

 C子はわたしに困ったような顔をして言った。

 「だからといって性的な事が何も無かったんじゃないのよ、ただウリをしなかったの」

 わたしは黙ってきいた。

 「価格が発生する筈もない捨てられた私でしょ?最初から自分を売れると思った事ないし、むしろ、相手してもらえるだけ感謝しろって言われて・・・お金なんか貰った事ないよ」と。

 なるほど。

 「援助交際って聞くとびっくりする」のと、黙ってこぶしをひざの上で握る。

 「無料でやられまくって、捨てられたお前を相手してやったんだから感謝しろと言われて、かえってナケナシノお金取られて・・・こういうのを捨てられた末期って言わない?」とC子。
 
 わたしは彼女の気持ち分かる気がしていた。お金で価値をきめる世界の中にあって、むしろC子にとっては「相手してやっただけ感謝しろ」と言われて、そこに援助交際なんか発生する筈もなく・・・。

 わたしはC子という生き方も、とても気になった。

 彼女は自分を価値がないと思っていたので、価格を設定できず、むしろ捨てられた身で相手してもらったんだから感謝しろと、有り金を全て持ち去られた・・・。

 彼女のような施設育ちもいると知った。

 援助交際どころか、自分が一文無しのまま性的に扱われ続ける子も・・・。自分の稼ぎで家族が安泰とかいう程の家族もいない。自分の食い扶持だけあれば、何もいらない。捨てられた子だから、ゴミ置き場で拾い集めるような輩に紳士がいるはずもない・・・。

 C子はそれでも、いつか自分に価格が付くんじゃないかと夢見るそうだ。いつか誰かが買ってくれると思うそうだ・・・。

 わたしはC子の言葉に背中を向けて、黙ったまま立ち去った。

 だって慰めようもない・・・身請けを待つ女郎といつか金を出してこの地獄から引き取ってくれる人を望んだC子とダブるところがあったから・・・。彼女には誰も現れなかったんだから、その事実に掛ける言葉はない。 

| ├ メンタル整理 | 07時14分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














http://escapeorgoodfight.blog85.fc2.com/tb.php/854-daf3a29a

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。