PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --時--分 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

「逆境に負けちゃいけない」という意味すら知らず宣言させられていた事に気づく

養護施設にいる間の問題



★昔の写真( My TOP / ライブドアピクス)よりピックアップ 

 施設の子が意味も知らずに求められる逆境負けない意識って何だ?

 施設には常に・・・

 「逆境に負けず生きる」という言葉が子ども達の周囲に漂っていた。逆境がどんなものか知らないうちから「負けずにがんばる」という言葉の切れ切れが、漂っていた。

 宇宙空間のスペースデブリのような、いろんな「声」が自分の周囲に漂っていたけれど、逆境というものが何を指し、誰がそれに当てはまるのかを本当には知らなかった。


 わたし達は児童養護施設で長期入所中の頃から、負けない事、逆境、明るく生きるなどなどの言葉の浮遊物に囲まれていた。

 でもわたし達は自分が殊更特別な環境にいるという意識を持てなかった。家庭生活を体験した事がないのだから、自分達が逆境であるとか、負けない必要があるとか、そんな事は意識できなかった。わたしは収容所を脱走したのではなく、野生の動物の感覚で「ここに居たら死んでしまう」と思ったが、児童養護施設がそのような場所であると知っているわけではなかった。

 ただ今を一生懸命生きる何らかの生物でしかなかった。

 ここで考えてしまった事がある。

 施設全部育ちにとっての逆境とは一体なんだろう?と。

 外の世界も知らず、家庭で育つ事も知らず、里親家庭も知らず、施設しか知らないのに、逆境負けないという意識をどう定義しろと言うのだろう。

 施設全部育ちにとっては乳児院・児童養護施設で子ども時代の全てを育つ事そのものが逆境という事になるけれど、施設全部育ち当人は、施設しか知らない時系列の何処で「わたしの環境は逆境である」と意識する機会に巡り合えるだろう?

 だから、意味も分からずさんざん宣言してしまうのだと、今頃になって気づいた。なんて軽い宣言文だろう・・・わたしはそう宣言文を読み、ウルフが言うのは施設の申し子のような事を言い、卒園した。

 わたしは長い間外の情報が何もなかったので、いわゆる逆境の状況にあることを知らなかった。ただ、社会からも見捨てられ続けている事を当人たちは何も知らず、周囲の人が、状況を理解した上で、わたし達を逆境に生きる子ども達だと判断しているのだと知ったのは、社会に出ていろいろ考えられるようになってからの話。

 わたしは今思う。子ども時代の全てを乳児院・児童養護施設で育った事そのものを逆境と言うのだと。

 自らは虞犯少年でもなければ、被虐待児の再演ケースでもない。施設全部育ちは、親が育てなかった事で子ども時代の全てを里親家庭にも行けず、誰にも愛された事もなく、生き抜いた事をもって逆境と外の人から言われ、子ども自身の問題ではないのに、里親委託へ結びつけてくれなかった行政の怠慢だと思っている。

 それなのに、何故施設全部育ちが行政の怠慢で家庭を一度も体験した事がない逆境とやらを押し付けられたのに、その逆境に負けず生きますなどと、被害者が何故、そんな事を言わなくちゃならないの?と思い始めている。

 わたし達は、口に出せずテキスト化できずにずっと生きてきたけれど、今もまだ、ちゃんと子ども時代をすごした事は一度もなかったと思っている。

 施設を知らない人たちから一まとめにされている逆境の子ども達。わたしは自分で逆境である事を知らなかったが、今社会で生きていて、社会に適応できない今だからこそ、施設で育つ事が逆境なのだと感じるし、放置されていた事に怒りを覚える。
 
 生物親に根気強く里親家庭の説明もせず、行方不明の親の同意を得られない事を良い事に施設に放置されてしまう子ども達のことを、孤児はいないと称して存在しない子にされている事をもっと知ってほしい。家庭で育つ事が当たり前であってほしい。

 特別な事を何も言っていない、捨てられた子ども達に家庭を与えて欲しいだけ、とてもシンプルな望みだと思うが、それさえも叶えられない・・・家庭で虐待を受けた子が施設へ保護されるのが当然になりつつある時代に、これは何故?と思わざるを得ないのだ。
 

|  養護施設にいる間の問題 | 10時31分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














http://escapeorgoodfight.blog85.fc2.com/tb.php/949-7e78e3a0

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。